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屋根修理コラム

屋根材
2024年12月24日 [屋根材]

屋根の葺き替え工事の費用相場は高いの?工期とリフォームの目安

屋根は一年中、雨風や紫外線にさらされています。また、台風や積雪などの自然災害による影響を受けやすく、定期的なメンテナンスが必要です。屋根のメンテナンスは、主なものとして「屋根塗装工事」「屋根カバー工法」「屋根葺き替え工事」の三種類に分かれます。この中で「屋根の葺き替え工事」の費用相場や工期、リフォームの目安などについて解説します。

 
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葺き替え工事の種類って?

屋根の葺き替え工事の方法は、屋根の材質や傷み具合など状況によって変わってきます。外から見ただけでは屋根の状態がわからないこともありますので、施工業者が屋根の状態を見て、どのような工程が良いか検討するのが一般的です。

葺き替え(ふきかえ)とはなんのこと?

屋根の葺き替えは、すでに葺かれている屋根材を撤去して新しい屋根材に交換する工事方法です。古い屋根材を撤去することにより、屋根下地や野地板もメンテナンスすることができ、屋根が新築に近い状態になります。

主な葺き替え工事の種類って?

葺き替えの工事の種類は屋根材ごとに変わり、大きく「瓦屋根」「スレート屋根」「トタン屋根」「金属屋根」「アスファルトシングル」に分けられます。

新しくする屋根材を何にするかによって、工事費用が変わるので、気にかけたいポイントです。

屋根にアスベストが含まれているかどうかでも工事の手法や費用が変わってきます。

葺き替え工事のメリット

葺き替え工事のメリットとしては、屋根の耐久性が長くなることや、屋根が軽くなることから耐震性が向上すること、雨漏りの原因を突き止めて解決できること、などが挙げられます。

デメリットは?葺き替え工事


逆に葺き替え工事のデメリットとしては、屋根カバー工法に比べると、費用が高かったり、工事期間が長くなったりすることです。

また、屋根材だけでなく下地や野地板などの交換を行うこともあるため、音やほこり、振動などが発生するため、工事前に近所の方に説明し理解を求める必要があります。

葺き替え工事がおすすめな人とは

お住まいの住宅事情によっては、葺き替え工事がおすすめな人がいます。

たとえば屋根の耐震性に対して不安がある人、雨漏りの原因がわからず困っている人、今後も25年以上ノンアスベスト屋根の自宅で過ごす予定の人、築15年以上の中古住宅を購入した子育て世代の親子、築40年以上のアスベスト入りのスレート屋根にお住まいの人などです。

工事を検討される人は、住宅を建てた際の施工業者、もしくは、リフォームを依頼しようと思っている業者に相談してみてください。

 
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葺き替えでおすすめの屋根材は?


屋根の葺き替え工事では、素材や色を自由に選ぶことができます。最近は、どんな屋根材がおすすめなのでしょうか。

ガルバリウム鋼板は昔、今はエスジーエル鋼板が普通

屋根材は、かつてはガルバリウム鋼板を用いることが多かったのですが、最近は改良型ガルバリウム鋼板と言われる「エスジーエル鋼板」が人気です。

エスジーエル鋼板は、ガルバリウム鋼板にマグネシウムを加えた鋼板です。ガルバリウム鋼板の約3倍の耐久性があると言われています。

また断熱効果があるため、真夏の屋根裏温度上昇を抑えることができます。 さびにくく沿岸部での塩害の影響も少なくて済むでしょう。

葺き替えの費用相場って?

屋根の葺き替えの費用は、屋根の面積を基に計算します。

以下の表を参考に費用を計算してみましょう。(一般的な計算式のため、実際の料金と違いが生じる可能性がありますので、おおまかな目安としてください)

屋根の種類計算式(税抜き)
瓦・スレート屋根(屋根面積×1.5万円)+足場代20万円
土葺き屋根(屋根面積×2.0万円)+足場代20万円
アスベスト含有屋根(屋根面積×1.8万円)+足場代20万円

瓦からガルバリウム鋼板屋根への葺き替え金額

瓦からガルバリウム鋼板に葺き替えする場合の費用は、屋根材の使用数や施工箇所などによって費用は大きく変動しますが、一般的な住宅では約150〜250万円とみられています。

葺き替え工事の費用には、足場の設置・既存の屋根の撤去・下地の設置・新しい屋根材の設置などの費用も含まれます。

費用が変わるので相見積もりは行う方がよい

葺き替え工事は、屋根の状況などによって金額が変わります。また、施工業者ごとに工法や料金が違いますので、複数の業者に見積もりを依頼し、費用や工法について比べてみると良いでしょう。

相見積もりを行うことで、一般的な工法や費用の相場などが見えて来ます。

葺き替えに使える補助金とは

屋根の葺き替え工事の中で、瓦屋根の耐震性向上を目的にした改修は補助金事業の対象になる可能性があります。

詳細はお住まいの市区町村の担当課に問い合わせるか、葺き替えを依頼する業者にお尋ねください。

地方自治体の補助金を検索できるサイトで確認することもできます。

屋根の葺き替え時期

屋根の葺き替えは、屋根に目立った痛みがない場合、いつ行ったらよいのか迷ってしまいます。

最適なタイミングを逃して屋根が傷んでしまうことがあるので、葺き替えのタイミングを知っておきましょう。

葺き替えのタイミングは?どのくらい?

屋根の葺き替えのタイミングは、屋根材の種類、屋根の傷み具合などでそれぞれ変わってきます。

各屋根材ごとの葺き替え工事を検討するべき時期について


各屋根材ごとの葺き替え工事のタイミング

屋根材葺き替え工事のタイミング
瓦屋根40年
セメント瓦30〜40年
アスベスト入りのスレート35年
アスベストなしのスレート(〜2000年半ば)15年
アスベストなしのスレート(2000年半ば〜)30年
トタン屋根25年
アスファルトシングル25年

野地板が傷みだす前


屋根の葺き替え工事は、屋根の下地材である「野地板」が傷みだす前に行いましょう。一般的に野地板の寿命は約30年と言われていますが、雨の多い地域などは傷みが早く進むかもしれません。

屋根に割れや欠けなどがないかを定期的にチェックしておきましょう。傷み具合が分かりにくいときは、業者にチェックを依頼して確認することもできます。

ドローン撮影でのチェックでは、問題点を見つけるのは難しくなっていますので、プロに目視でチェックしてもらうのが安心です。

雨漏りをした屋根は葺き替え


雨漏りを放置することで、野地板の腐食だけではなく、断熱材の機能を低下させてしまう可能性があります。

また、カビが発生することも考えられます。雨漏りがあった場合は、被害が広がる前に早めの葺き替え工事をおすすめします。

屋根の葺き替えにおすすめの時期は?


屋根の葺き替えは、気候が安定している春や秋がおすすめです。雨の多い梅雨や台風の多い時季や雪の時季は天候の影響で工期が伸びる可能性があります。

葺き替え工事前の準備と工事方法について

葺き替え工事の前には、工事を円滑に進めるために準備しなくてはいけないことがあります。

また工事はどんなふうに進んでいくのか、どれくらいの期間が必要なのかについても把握しておきましょう。

工事期間は?

屋根の葺き替え工事は、作業の着手から撤収までには少なくとも約7〜10日の期間を要します。天候や屋根の状況次第でさらに長くなることもありますが、一般的な流れは以下の通りです。

1.足場組み立て(約1日)
2.古い屋根材の撤去 (約1日)
3.下地の張り替え(約1日)
4.防水シート張り (約1日)
5.屋根材の取り付け (約2日)
※雨樋の取り換えや雪止めの設置を行う場合は2日以上かかります
6.足場解体・片付け(所要期間:約1日)

葺き替え工事の事前準備でしておくべきことは?

屋根の葺き替え工事の際は、大量の古い屋根材を地上に降ろす作業があるため、敷地内に廃材や新しく設置する屋根材を積み上げる場所が必要です。

敷地内の駐車場は車を止める場所として必要なので、資材置き場としては使えません。

工事の前には、屋根のアスベストの有無の報告を自治体に行う必要があります。2022年4月より、100万円を超える全ての改修工事には、アスベスト含有の有無について、行政機関へ事前報告をおこなうことが義務化されているので注意が必要です。

2023年10月からは、有資格者による調査が必要になっています。基本的には施工業者が行いますが、報告が済んでいるかどうかは工事前に必ず確認しておきましょう。

おわりに

屋根の葺き替え工事のメリットや費用相場、工期などについて紹介しました。家を長持ちさせるためにも、適切なタイミングで屋根の葺き替えを行うことが大事です。ただ、葺き替え工事は高額になるため、資金に不安がある方も多いでしょう。そういった方は、リフォームローンを使って工事を行うことができます。

ヤネプロでは、屋根の診断、見積もり、工事、ローンの利用など、屋根の葺き替えに関するあらゆる悩みにお答えいたします。屋根に不安のある方は、お気軽にご相談ください。

 
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