[屋根修理]
2023年12月22日
床下に備長炭や竹炭を敷くと結露対策になるのか?
<結露がおこる理由>
床下の結露は、立地条件や土壌などが原因で発生することが多いため、根本的な解決はなかなか困難です。温度が高く湿った空気が、基礎パッキンや基礎の換気口から、地熱で冷やされた床下に侵入し、床下の部材が、露点温度以下になることで、含むことの出来なくなった水蒸気が、結露になります。
・室内外の温度差と湿度の高さ
・床下換気量が少ない
・床断熱材が厚い
・基礎立上りが多い、区画が複雑
・基礎周りに通気を妨げるものがある
・近くに水場がある
・敷地が周りの土地に比べて低い位置にある
・築年数が古く、昔の建築基準で建てられている
結露が発生する条件は、湿度ごとに異なります。湿度が50%の場合は部屋の内外の気温差が約10℃で結露が発生します。一方、湿度が80%の場合は気温差たった約3℃で結露が発生します。
<結露対策>
床下の結露対策には、次のようなものがあります。
・竹炭や備長竹炭を床下に敷く
・湿気防止シートの設置
・床下換気扇の設置
・床下調湿剤の設置
・床下の通気性を確保
・地面の適切な防湿対策
・サーキュレーターで空気をかきまわす
・ビニールシートを土の上に敷く
・床用の断熱シートの利用
・冷えやすい床面にコルクマットを敷く
・窓辺に断熱シートや吸水テープを施す
・新築やリフォームの場合では家全体の断熱性の高めることが一番効果的ですが、床材に無垢フローリングを選択することも結露軽減につながります
<竹炭や備長竹炭での結露対策>
竹炭や備長竹炭を床下に敷くと、床下の温度と湿度を調整しながら結露やカビによる木材の腐食を防ぐ効果があります。
竹炭は湿気が多ければ吸湿し、乾燥していれば放湿する調湿剤です。床下に敷くと、湿度が高いときには湿気を吸収し、乾燥時には吸収した湿気を吐き出すという繰り返しを行います。調湿効果は半永久的に続くので交換の必要はありません。
備長竹炭には表面に無数の孔があり、その表面積は炭1g当たり700平方メートル(200坪以上)に達するといわれています。この無数の孔が余分な水分を吸着し、乾燥時には穏やかに放出し、床下の湿度を一年中快適に保ちます。
床下に炭を入れることで、床下及び住居全体の湿気を除去し、結露を防ぎ、白アリ、ダニ、カビ等を防ぐ効果があります。土台や床下の腐食を防ぎ、家屋の耐久性を向上させることにもつながります。
<サーキュレーターでの結露対策>
また、サーキュレーターを床下点検口から入れて回すことで、床下の空気を循環させて結露対策ができます。サーキュレーターを回すと、床下の空気が絶えず循環して結露が起きにくくなります。
サーキュレーターは、室内の空気循環や換気を効率よく行えるので、結露対策に効果的です。空気が循環すると湿気が一箇所にたまらないので、結露の抑制につながります。
サーキュレーターを窓際に置き、外に向かって風を送ると換気量アップに役立ちます。また、窓周辺に向けてサーキュレーターを置くと、窓付近に停滞している空気を循環させるので結露対策に効果的です。天井に溜まっている暖かい空気が部屋全体に行き渡り、暖房効率も高まります。
サーキュレーターは、カビ対策にも向いている家電です。空気を循環させるサーキュレーターは、こもりやすい場所の換気に向いています。
<結露を放置すると>
結露対策を怠ると、カビやダニが発生しやすくなります。カビやダニは湿度60%を超えた環境で活発に繁殖し、アレルギー反応の原因となる物質です。人が吸い込むことで、シックハウス症候群、アトピー、アレルギー性皮膚炎などの症状を引き起こす可能性があります。
また、結露を放置すると、その湿気でカビが発生し、カビをエサにするダニやチャタテムシなどの虫が集まってきやすくなります。
結露対策を怠ると、窓枠や窓枠の周囲にある壁紙、壁、カーテンなどが結露で濡れ、カビが生えたりダニが繁殖したりします。また、結露によって垂れ落ちた水滴が床材の劣化を早める可能性もあるため、適切な対策で結露を予防することが大切です。