屋根は大切な建物を守っている大事なもので、損傷してそこから雨漏りが起きると家の構造体を腐らせて建物全体の寿命を縮めてしまいます。自宅で長く快適に暮らしたいなら、屋根の修理やメンテナンスは欠かすことができません。
屋根にはさまざまな素材が使用されていて、それぞれ耐久性が異なります。日本の戸建て住宅の屋根には、主にスレート、金属、瓦が使用されています。
スレートは古くから使用されている日本で最も普及している屋根材で、耐火性、防水性、耐久性に優れています。しかし、これらの性能をしっかりと保つためには、定期的な塗装が必要となります。
金属屋根は耐久性に優れているのが特徴で、屋根修理やメンテナンスの頻度を下げることができます。ただし、スレートと比べると価格は高い傾向にあります。
瓦屋根には定期的な塗装工事は必要なく、半永久的に使用できると言われています。ただし、地震が起きたときには瓦がズレることが多いため、定期的な修理が必要です。
スレートの場合は15〜20年、金属は20〜40年、瓦は50年以上の耐用年数があるとされています。屋根修理のタイミングは、耐用年数ギリギリではなく、それよりも早めの時期に行うことが推奨されていて、スレートなら10〜15年、金属なら20〜30年、瓦は10〜15年とされています。
屋根修理といってもさまざまな種類があり、塗装工事だと一般的な戸建住宅で30〜50万円程度、屋根を交換する葺き替え工事となると90〜150万円程度の費用がかかります。
部分的な修理なら数万円からとなっていますが、高所での作業が必要になる屋根修理では足場が必要になるケースがほとんどであるため、そのためだけに20万円前後の費用がかかってしまいます。